YANBARU TOURISM MONTHLY REPORT — DOMESTIC SURVEY
シルバーウィーク(9月19日〜23日の5連休)を含む9月は、回答数が839件と前月から約3割増え、客層は子連れ家族からパートナー同伴の「大人旅」へ戻りました。一方で、県外客を中心に推奨度が下がってNPSは+49.1(▲9.4pt)となり、8月に回復した初回客の再訪意向も再び5割台へ低下しています。改善要望では「夜」の過ごしにくさが新たに目立ち始めました。
01 EXECUTIVE SUMMARY
有効回答数
839件
前月比 +191件(+29.5%)
NPS(推奨度)
+49.1
▲9.4pt(推奨58.0% / 批判8.9%)
初回客「必ず来たい」率
53.0%
▲17.8pt(前月70.8%、7月53.3%と同水準)
県外客のNPS
+47.7
▲13.6pt(県内客は+52.3で横ばい)
満足以上率(大変満足+満足)
87.7%
▲2.6pt(大変満足 47.9%)
一人当たりやんばる地域内消費額
77,122円
▲16.9%(前月 92,812円)
パートナー同伴率
38.1%
+17.6pt(子連れ家族は28.0%へ)
「夜」に関する改善要望
18件
前月4件(夜の飲食・夜道の暗さ)
本号は2026年8月号に続く第2号で、文中の「前月比」は前号(8月分・648件)との比較です。9月の有効回答は839件(+29.5%)で、うち327件(39.0%)がシルバーウィーク(9月19日〜23日)に集中しました。満足以上率は87.7%(▲2.6pt)と高い水準を保っていますが、NPSは+58.5→+49.1へ9.4pt低下しました。低下は県外客に集中しており(+61.3→+47.7)、県内客は+52.3でほぼ横ばいです。また、前号で「回復した」とお伝えした初回客の「必ず来たい」率は70.8%→53.0%へ再び低下し、7月(53.3%)と同じ水準に戻りました。
本レポートの重点アクション(第7章より)
第1〜6章の分析から絞り込んだ、次に打つべき手。詳しい根拠は第7章で確認できます。
問い:誰がやんばるを訪れているか。
夏休みが明けた9月は、パートナー同伴(38.1%、前月20.5%)が最多に戻り、子連れ家族は54.3%→28.0%へ半減しました。年代も40代中心から、50代(24.2%)・30代(23.2%)・40代(20.9%)が並ぶ構成へ変わっています。性別は女性60.2%で前月と同程度です。居住地は沖縄県が262件(31.2%)で最多、首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)は254件(30.3%)と前月(27.3%)から増え、神奈川県(26件→59件)・愛知県(31件→54件)の伸びが目立ちます。
図 2-1年代構成(2026年9月・n=839)
図 2-2同行者構成(2026年9月・n=839)
パートナー同伴は320件(38.1%)。子連れ家族(未就学児・小学生・中学生以上の合計)は235件(28.0%)で、前月は54.3%でした。
図 2-3居住地(都道府県)上位10(2026年9月・n=839・単位件)
沖縄県262件(31.2%)が最多。首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)の合計は254件(30.3%)です。
| 年収帯 | 件数 | 構成比 |
|---|---|---|
| 100万円未満 | 26 | 3.1% |
| 100-200万円未満 | 45 | 5.4% |
| 200-300万円未満 | 63 | 7.5% |
| 300-400万円未満 | 92 | 11.0% |
| 400-600万円未満 | 138 | 16.4% |
| 600-800万円未満 | 129 | 15.4% |
| 800-1000万円未満 | 87 | 10.4% |
| 1000-1200万円未満 | 85 | 10.1% |
| 1200-1500万円未満 | 45 | 5.4% |
| 1500-2000万円未満 | 29 | 3.5% |
| 2000万円以上 | 23 | 2.7% |
| 答えられない | 77 | 9.2% |
ボリュームゾーンは400〜800万円未満(31.8%)で前月と同様です。1000万円以上の合計は182件(21.7%)と、前月(24.5%)からやや低下しました。
839件を、居住地(県内/県外)×やんばる地域内宿泊の有無×訪問回数の3軸で重複なく5類型に分類しました。構成比の動きは小さく、B(県外・宿泊・初回)が8.8%→11.1%へ、D(県内・日帰り)が12.5%→14.3%へ増えた程度です。目立つのはNPSの変化で、A(県外・宿泊・リピーター)は+70.6→+51.8へ18.8pt低下し、C(県外・やんばる非宿泊)は+35.7と5類型で最も低くなりました。
SEGMENT A
県外・宿泊・リピーター
313件(37.3%)
SEGMENT B
県外・宿泊・初回
93件(11.1%)
SEGMENT C
県外・やんばる非宿泊
171件(20.4%)
SEGMENT D
県内・日帰り
120件(14.3%)
SEGMENT E
県内・宿泊
142件(16.9%)
POINT
9月は「ファミリーの夏」から「大人の連休旅」への切り替わりの月でした。県外からの来訪者は増えた一方、最も消費額が大きい県外リピーター層(セグメントA)の推奨度が大きく下がっています。客層が変わる秋以降は、大人旅向けの過ごし方(宿でのんびり・食・名所めぐり)に合わせた情報の出し方へ切り替えることが有効と考えられます。問い:なぜ来て、どう情報を集め、どう回っているか。
訪問目的(複数回答)の首位は「地元の美味しいものを食べる」52.2%で、3ヶ月続けて首位です。9月はリゾートホテルを楽しむ(35.6%、+4.2pt)が2位に上がり、宿でのんびり過ごす(27.4%、+3.0pt)・名所、旧跡の観光(24.0%、+3.1pt)も伸びました。反対に、8月に急伸した美ら海水族館は27.3%(▲9.3pt)、ビーチ・海水浴は30.5%(▲8.8pt)へ戻り、客層の変化(第2章)と同じ方向に動いています。JUNGLIAは8.0%(▲2.7pt)でした。
図 3-1訪問目的 上位10(複数回答・2026年9月 n=839・単位%)
複数回答のため合計は100%を超えます。%は各月の有効回答数(9月839件・8月648件)に対する割合です。
情報源の首位はインターネット・アプリ36.9%(▲3.0pt)です。Instagramは28.4%(+2.0pt)へ戻し、新聞・雑誌・ガイドブックは21.6%(▲4.5pt)へ下がりました。前号で観光協会HPを初めて上回った「Chat GPT等の生成AI」は81件(9.7%)と、比率をほぼ維持しています。観光協会HPも85件(10.1%、+1.8pt)へ伸び、両者は再び並ぶ水準になりました。一方、美ら海水族館等の事業者HPは5.2%(▲4.6pt)へ下がり、水族館目的の減少と一致しています。
図 3-2旅行前の情報収集チャネル 上位10(複数回答・2026年9月 n=839・単位%)
生成AIは9月81件/8月60件(実数)。観光協会HPは9月85件/8月54件です。
訪問前のエリアは、なかやんばる(名護市・本部町・今帰仁村)213件(25.4%)が最多で、周遊ハブの役割は変わりません。前号で2ヶ月連続の増加を指摘した、回答後に「特になし(どこにも行かない)」とした人は139件と件数は同じでしたが、回答数が増えたため比率は21.5%→16.6%へ低下しました。連休中の来訪者は、回答地点のあとも移動を続ける傾向がやや強かったと考えられます。島やんばる(伊江・伊是名・伊平屋)は訪問後が34件と、訪問前(23件)を上回っています。
| エリア | 訪問前(流入元) | 訪問後(流出先) | 差(後−前) | 周遊上の性格 |
|---|---|---|---|---|
| なかやんばる(名護・本部・今帰仁) | 213 | 200 | −13 | 入口・出口の両方で最大の周遊ハブ |
| うふやんばる(国頭・大宜味・東) | 141 | 127 | −14 | 入口・出口とも前月から増加 |
| 門口やんばる(金武・宜野座・恩納) | 95 | 72 | −23 | 入口として機能、送り出しは細い |
| 島やんばる(伊江・伊是名・伊平屋) | 23 | 34 | +11 | 本島からの送り込み先 |
| 特になし | 96 | 139 | +43 | 回答地点が旅程の終端になっている |
出所:Q22(回答前に訪問したエリア)/Q23(回答後に訪問予定のエリア)。中部157→129件・南部92→98件(やんばる地域外との出入り)は表から省略しています。
| 手段 | 件数 |
|---|---|
| レンタカー | 505 |
| 自家用車 | 277 |
| 路線バス・高速バス等 | 50 |
| フェリー | 23 |
| 旅行会社ツアーバス | 9 |
| 手段 | 件数 |
|---|---|
| レンタカー | 503 |
| 自家用車 | 276 |
| 徒歩 | 49 |
| 路線バス | 28 |
| タクシー | 17 |
やんばる地域内交通はレンタカー503件+自家用車276件で、自動車利用は延べ779件(回答者数比92.8%、前月96.1%)です。やんばるまでの路線バス・高速バス等は50件(6.0%、前月4.6%)、やんばる地域内の徒歩は49件(5.8%、前月3.5%)と、車を使わない移動がわずかに増えました。
REFERENCE
やんばるまでバスで来る人は50件(6.0%)と少数ですが、改善要望では二次交通・公共交通が31件と最も多い分類になりました(第5章)。利用者が少ないからこそ一人ひとりの困りごとが大きく、「乗り継ぎ時間」「昼間の便数」など具体的な指摘が出ています。問い:滞在は宿泊と消費につながっているか。
やんばる地域内宿泊率は65.3%(▲0.1pt)と横ばいでしたが、宿泊する人の泊数は2.77泊→2.31泊へ短くなり、全回答者ベースの平均泊数は1.51泊(▲0.30泊)となりました。一人当たりやんばる地域内消費は77,122円(▲16.9%)で、4費目すべてが減少し、とくに宿泊費(▲21.9%)の落ち込みが大きくなっています。8月に消費を押し上げた子連れ家族の長期滞在が減ったことが主な要因と考えられます。
図 4-1やんばる地域内宿泊数の分布(2026年9月・n=839)
非宿泊は291件(34.7%)。1〜3泊が462件(55.1%)を占め、7泊以上は31件→14件へ減りました。
図 4-2費目別 一人当たり消費額の前月比較(単位円・中点換算)
| 費目 | 今月 平均 | 前月 平均 | 前月比 |
|---|---|---|---|
| 宿泊費 | 33,063 | 42,350 | ▲21.9% |
| 飲食費 | 17,139 | 19,614 | ▲12.6% |
| 観光費(体験含む) | 16,171 | 19,147 | ▲15.5% |
| 買物・土産費 | 10,748 | 11,701 | ▲8.1% |
| やんばる地域内 合計 | 77,122 | 92,812 | ▲16.9% |
| セグメント | 件数 | 構成比 | やんばる地域内消費計 | 平均泊数 | 全体平均比 |
|---|---|---|---|---|---|
| A 県外・宿泊・リピーター | 313 | 37.3% | 121,893円 | 2.67泊 | 1.58倍 |
| B 県外・宿泊・初回 | 93 | 11.1% | 114,220円 | 2.40泊 | 1.48倍 |
| E 県内・宿泊 | 142 | 16.9% | 52,077円 | 1.45泊 | 0.68倍 |
| C 県外・やんばる非宿泊 | 171 | 20.4% | 36,360円 | やんばる地域内0泊 | 0.47倍 |
| D 県内・日帰り | 120 | 14.3% | 19,312円 | やんばる地域内0泊 | 0.25倍 |
| 全体 | 839 | 100% | 77,122円 | 1.51泊 | 1.00倍 |
Aの消費は149,071円→121,893円(▲18.2%)、平均泊数は3.42泊→2.67泊と、高単価層の滞在が短くなったことが全体の消費減に直結しています。
| 同行者 | 件数 | やんばる地域内消費計 | 前月 | 平均泊数 |
|---|---|---|---|---|
| 小学生を含む家族 | 75 | 130,200円 | 112,837円 | 1.85泊 |
| その他家族 | 65 | 92,385円 | 88,250円 | 1.40泊 |
| パートナー(恋人・夫婦など) | 320 | 79,508円 | 65,263円 | 1.67泊 |
| 未就学児を含む家族 | 113 | 78,872円 | 117,854円 | 1.45泊 |
| 中学生以上を含む家族 | 47 | 68,457円 | 123,418円 | 1.04泊 |
| 親 | 45 | 66,222円 | 67,574円 | 1.18泊 |
| 友人 | 91 | 53,407円 | 40,952円 | 1.38泊 |
| 自分ひとり | 61 | 46,762円 | 50,391円 | 1.39泊 |
最大層のパートナー同伴は79,508円(前月比+21.8%)へ伸びましたが、未就学児・中学生以上を含む家族は大きく下がっています。前月値のうち、件数が30〜40件台の区分(その他家族・親・自分ひとり)は参考値です。
| 宿泊地 | 延べ泊数 | 構成比 |
|---|---|---|
| 本部町(美ら海水族館・瀬底島周辺) | 369 | 29.2% |
| 恩納村(万座毛・青の洞窟周辺) | 260 | 20.6% |
| 名護市①(名護市街・カヌチャ周辺) | 211 | 16.7% |
| 国頭村(辺戸岬・オクマ周辺) | 114 | 9.0% |
| 今帰仁村(古宇利島・今帰仁城跡周辺) | 82 | 6.5% |
| 名護市②(ブセナリゾート周辺) | 77 | 6.1% |
| 伊江村(伊江島) | 19 | 1.5% |
| その他6町村(東・伊平屋・伊是名・宜野座・大宜味・金武) | 133 | 10.5% |
出所:Q35(宿泊順×宿泊地)。1泊目〜7泊目の各回答を合算した延べ数。本部町の構成比は前月35.9%→29.2%へ下がり、恩納村が15.8%→20.6%へ上がりました。伊江村は51泊→19泊へ減っています。
CAUTION
消費額はレンジ選択式回答の中点換算による推計値です。実額POSデータとの突合は行っていないため、水準そのものよりも前月比・構成比の変化を重視してご覧ください。POINT
消費の減少は「一人ひとりの財布が締まった」のではなく、「長く泊まる家族客が減り、短めの大人旅が増えた」という客層の入れ替わりによるところが大きい状況です。パートナー層の消費はむしろ前月より伸びており、秋は大人旅の「もう1泊」「もう1食」を後押しする提案が単価回復の糸口になる可能性があります。問い:何が評価され、何に困っているか。
満足以上率は87.7%(大変満足47.9%+満足39.8%)で、前月の90.3%から2.6pt下がりました。不満系はやや不満3件のみで、不満・大変不満は0件です。一方、NPSは+58.5→+49.1(▲9.4pt)と大きく下がりました。推奨度の分布を見ると、批判者(0-6点)の比率は7.3%→8.9%の微増にとどまり、10点が57.1%→46.7%へ減って8点が19.4%→24.0%へ増えたことが低下の主因です。「満足はしているが、人に強く勧めるほどではない」という層が増えた形です。
図 5-1体験・サービス満足度の分布(2026年9月・n=839)
図 5-2NPS構成(推奨度0-10・n=839)
NPS=推奨者58.0%−批判者8.9%=+49.1(前月+58.5)
| セグメント | 件数 | NPS(今月) | NPS(前月) | 「必ず来たい」率(今月) | 同(前月) |
|---|---|---|---|---|---|
| 初回来訪者 | 166 | +44.6 | +55.7 | 53.0% | 70.8% |
| リピーター(2回目以上) | 673 | +50.2 | +59.0 | 73.1% | 75.5% |
リピーターの「必ず来たい」率は73.1%(▲2.4pt)とほぼ維持された一方、初回客は17.8pt下がりました。初回客の「必ず来たい」率は7月53.3%→8月70.8%→9月53.0%と推移しており、前号で「一時的な現象だった可能性が高い」とした7月の落ち込みが、9月にも再び現れた形です。8月の初回客は子連れ家族が中心でしたが、9月はパートナー同伴61件・友人23件・ひとり17件が中心で、大人旅の初回客ほど「次も来る理由」を持ち帰れていない可能性があります。なお、連休期間(9月19日〜23日・327件)の初回客の「必ず来たい」率は50.8%、それ以外の期間は54.2%で、連休だけが理由とは言えない状況です。
| 区分 | 9月 件数 | 9月 構成比 | 8月 件数 | 8月 構成比 |
|---|---|---|---|---|
| 10点 | 392 | 46.7% | 370 | 57.1% |
| 9点 | 95 | 11.3% | 56 | 8.6% |
| 8点 | 201 | 24.0% | 126 | 19.4% |
| 7点 | 76 | 9.1% | 49 | 7.6% |
| 0〜6点(批判者) | 75 | 8.9% | 47 | 7.3% |
| NPS(県内客) | 262件 | +52.3 | 203件 | +52.2 |
| NPS(県外客) | 577件 | +47.7 | 445件 | +61.3 |
改善点を「ない」と答えた人だけで見ても、NPSは+61.4→+48.3へ下がっています。具体的な不満がないまま推奨の強さが弱まっており、個別の不満対応だけでは戻りにくい種類の低下である可能性があります。
改善点「ある」は239件(28.5%)と前月(26.9%)から1.6pt増えました。最も多いのは二次交通・公共交通(31件)で、同じ基準で数えた8月(15件)の約2倍です。「バスの昼間の便数が少ない」「フェリーとバスの乗り継ぎが7分しかない」など具体的な指摘が目立ちます。次いで飲食店・店舗の不足や営業時間(30件)が続き、「夜」に触れた要望は18件(前月4件)に増えました。夜の飲食(11件)と夜道の暗さ(6件)が中心です。このほか、トイレ・休憩所(7件→16件)、道路状況・運転マナー(2件→16件)、自然保全・野生動物への配慮(4件→17件)も増えています。8月に目立った台風(10件→2件)と暑さ(7件→2件)は落ち着きました。
図 5-3改善要望に含まれる語(自由記述・改善点「ある」239件・単位件・前月は同基準で再集計)
改善点の内容(自由記述)をキーワードで分類した目安の件数です。1件のコメントが複数の分類に含まれる場合があります。前月値は本号と同じキーワード基準で数え直した値のため、前号の図5-3の件数とは一致しません。
評価されている点(推奨理由・Q19)と、改善が求められている点(Q21)から、9月の傾向を代表するコメントを抜粋します。
評価されている点
改善が求められている点
すべて匿名化のうえ原文の要旨を掲載しています。出所:Q19 推奨項目・Q21 改善点の内容(2026年9月分の回答原文より直接取得)。
POINT
9月の推奨度の低下は、特定の不満が噴き出したものではなく、「満足したが、強く勧めるほどの決め手がなかった」層が増えたことによるものです。評価されている点には「混雑が少なく自然にゆっくり触れられる」「人の優しさ」が繰り返し挙がっており、こうしたやんばるらしさを、初めて来た大人の旅行者にも体験してもらう導線づくりが、推奨度と再訪意向の回復につながる可能性があります。問い:どの地域が、どんな役割を担っているか。
本章は市町村を「良い・悪い」で順位づけせず、役割で整理します。9月は恩納村の回答が285件(34.0%)と前月の102件から大きく増え、うち181件が9月20日以降に集中しました。調査地点の稼働状況や連休の人出の影響が考えられるため、全体の数値を見る際は恩納村の比重が高いことにご留意ください。なお、恩納村を除いて集計してもNPSは+50.9(前月+59.2)で、全体の低下傾向は変わりません。
恩納村(n=285)
本部町(n=146)
国頭村(n=121)
名護市(n=112)
図 6-1市町村別 回答数(2026年9月・n=839・単位件)
「-」=訪問地未設定16件(1.9%)。恩納村は102件→285件、本部町は160件→146件、名護市は141件→112件でした。
| 市町村 | 回答数 | 宿泊率 | 平均泊数 | やんばる地域内消費計 | 満足度スコア | NPS | 初回率 | 11回目以上率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 恩納村 | 285 | 61.1% | 1.40 | 80,579円 | 6.36 | +45.6 | 16.5% | 31.2% |
| 本部町 | 146 | 80.1% | 1.91 | 99,092円 | 6.28 | +48.6 | 24.7% | 17.1% |
| 国頭村 | 121 | 59.5% | 1.20 | 62,748円 | 6.21 | +47.1 | 33.9% | 21.5% |
| 名護市 | 112 | 61.6% | 1.59 | 82,522円 | 6.46 | +58.9 | 13.4% | 32.1% |
| 大宜味村 | 48 | 56.3% | 1.35 | 67,135円 | 6.17 | +54.2 | 18.8% | 18.8% |
| 宜野座村 | 35 | 40.0% | 0.71 | 38,071円 | 6.11 | +42.9 | 8.6% | 57.1% |
| 全体 | 839 | 65.3% | 1.51 | 77,122円 | 6.31 | +49.1 | 19.8% | 28.5% |
満足度スコアはQ16を7点満点に換算した平均値です。n<30の今帰仁村(26件)・伊江村(17件)・伊平屋村(13件)・伊是名村(10件)・東村(5件)・金武町(5件)は参考値のため一覧から割愛しました。前月一覧に掲載した伊江村(37件)・今帰仁村(33件)は、今月はn<30となっています。
POINT
大宜味村はNPSが+46.7→+54.2へ上がり、前月の「主要市町村で最も低い」状態から改善しました(n=48)。一方、宜野座村は宿泊率40.0%・平均0.71泊の立ち寄り型で、消費も38,071円と主要市町村で最も小さくなっています。本部町・国頭村はいずれも推奨度と滞在の短縮が同時に起きており、連休の混雑と客層の変化の両面から、次号でも推移を確認します。問い:次に何を実行するか。
前号の重点課題のうち、台風時の情報発信(課題1)と猛暑下の受け入れ環境(課題2)は、9月に関連する要望が台風10件→2件・暑さ7件→2件へ減りました。ただし季節要因によるもので、取り組みの効果を確かめられたわけではないため、来年の台風・夏季シーズンに向けた準備として継続をおすすめします。道路標識・路面標示(課題3)は11件→15件と引き続き寄せられており、行政向けアクションに残しています。9月は新たに見えた課題を中心に3件へ絞り込みました。根拠数値はいずれも本レポート内で出典を明示した実測値です。
| # | 課題名 | 根拠となる主要数値 | 主担当 |
|---|---|---|---|
| 1 | 初回客・県外客の「また来たい」の弱まり(再発) | 初回客「必ず来たい」率 70.8%→53.0%、県外客NPS +61.3→+47.7 | DMO・観光協会・宿泊事業者 |
| 2 | 夜の飲食・移動環境(新規) | 夜に関する要望 4件→18件(夜の飲食11件・夜道6件) | 観光協会・飲食事業者・行政 |
| 3 | 車を使わない来訪者の二次交通(拡大) | 二次交通・公共交通の要望 15件→31件(同基準) | 行政・交通事業者・DMO |
初回の大人旅に「次の目的」を、夜の情報をひとまとめに
二次交通・夜道・標識の三点を継続
大人旅の「もう1食」「もう1泊」を取り込む
NEXT
10月レポートでは、①初回客の「必ず来たい」率が60%台に戻るか、②県外・宿泊・リピーター層のNPSが+70前後の水準に戻るか、③夜・二次交通に関する要望の推移、④恩納村の回答比率が平常に戻った場合の全体指標の変化、を重点的に確認します。問い:最新のデータをどこで確認できるか。
本レポートの元データは、下記のダッシュボードからご覧いただけます。期間や市町村を切り替えて、最新の回答状況を確認できます。
| 指標 | 算出方法 | 出典設問 |
|---|---|---|
| 有効回答数 | 回答IDのユニーク件数(COUNTD) | 回答id |
| 満足以上率 | (大変満足+満足)÷有効回答数 | 体験・サービス満足度設問 |
| NPS | 推奨者割合(9-10点)-批判者割合(0-6点) | 推奨度設問(0-10) |
| 「必ず来たい」率 | 今後の来訪意向で「必ず来たい」を選んだ割合 | 今後の来訪意向設問 |
| 平均泊数 | 宿泊数選択肢の代表値×件数の加重平均(「7泊以上」は7として計算) | 宿泊数設問 |
| やんばる地域内消費額 | 費目別レンジ回答の中点換算値の合計平均 | 宿泊費・飲食費・観光費・土産費設問 |
| 県内客/県外客 | 居住都道府県が沖縄県か否かで区分 | 都道府県設問 |
消費額(費目別)はレンジ選択式回答の中点換算により算出しています(例:「10,000円以上20,000円未満」→15,000円)。最上位レンジ「200,000円以上」は250,000円で換算しているため、高額層の消費は過小評価されている可能性があります。
本レポートの前月(2026年8月)比較値は、レポート作成時点の最新データで集計した値で、前号の掲載値と一致しています。改善要望の分類(図5-3)のみ、本号と同じキーワード基準で8月分を数え直しているため、前号の件数とは異なります。
REFERENCE
データソース:「やんばるハッピーアンケート(国内)」。本レポートについて